2009年2月8日 初回 漢方相談
勃起不全でのご相談。23歳、未婚。
半年前に始めて性交渉をするが、勃起してからすぐに挿入しないと中折れしてしまい上手くできなかった。自慰行為では最後までOK。
勃起するのはするが、自分でする回数も減ってきており性欲がないかもしれないとのこと。
高校を卒業してから食生活、睡眠時間が不規則になり生活のリズムが乱れがちになった。
手と足先、胸の辺りに冷えがある。口がよく渇き、飲んでもすぐに喉がカラカラになる感じ。
疲れやすく、やる気も出ない。雨の日にはだるさが増す。軽度の腰痛有り。ニキビできやすい。
以前は、透明にやや黄色がかった尿の色が、今は黄色くなり臭いもある。尿が温かい。ストレスによりお腹にガスが溜まりやすくなっているため おならも臭う。
精神面では⇒心配性なところがあり、緊張しやすい。気持ちに浮き沈み、むらがあるとの事。
漢方の視点からみていくと・・・
まず、口の渇き(喉の渇き)、尿の色と臭いといった症状は体の中に余分な熱が溜まってしまうことが原因で起きていると考えます。体内に余計な熱がこもることによって、必要な水分までも外に出てしまいます。また、余分な湿気が体に溜まっていることで雨の日には、体が重くなり、ニキビが出来やすくなったりします。
まずはこれらのバランスを整えるため、余分な熱や湿気を体から出し、それと同時に体の潤いを補う漢方(漢方薬)が必要となります。
勃起不全の原因についてはホームページにもいくつか書いておりますが、この方の場合は寝不足や不摂生により、疲れがとれにくく常にだるい状態(‘腎’の機能が弱くなった状態)になり、精力不足となっています。また緊張やストレスで‘肝’に負担がかかり血流が悪くなっていることも原因と考えられます。
余分な熱を取りつつ必要な潤いを与えてくれ、精力をつかさどる‘腎’を補ってくれる漢方(漢方薬)と余分な湿気を取りつつ、心配性、緊張、ストレスといった精神面を補ってくれる‘肝’対策の漢方(漢方薬)をお勧めして今回は様子をみることになりました。